冬の朝は、窓ガラスがビショビショ！
空気をジメジメさせて床まで濡れる、そんな結露に、困っていませんか？
結露は窓ガラスのリフォームだけでなく、生活全般から見直していくことも大事です。
結露の原因やその弊害、結露を防ぐ断熱リフォームの必要性について、まるごと解説していきます。
窓ガラスの結露を悪化させる原因４つ
「結露」とは、空気中の水分が冷やされて室内にできる水滴のことです。
壁などにもつきますが、外部の冷気で冷やされる窓ガラスは最も結露ができやすい場所。
断熱対策が不十分で、室内外の寒暖差が大きいほど結露がひどくなりますが、問題なのはガラスの機能だけでなありません。
窓ガラスの断熱リフォームをする前に、次のような結露を悪化させる環境や生活習慣を見直しましょう。
原因１. 室内排気型の暖房器具を使っている
家庭用暖房器具のなかでも、室内排気型のストーブやファンヒーターは、大量の水蒸気を巻き散らかします。
湿度が上がって暖かいぶん結露ができやすいので、暖房方法も見直しましょう。
原因２. 室内に洗濯物を干している
屋外で乾きにくい洗濯物をたくさん室内に干していると、結露が増えます。
室内干しは量を少なめにして、冬場は換気を、夏場は除湿器を使って室内の湿度を下げましょう。
原因３. 加湿器を多用している
気密性の高い室内で換気をしないまま加湿器を長時間使うと、空気中の水分が増え、結露がひどくなります。
タイマーを活用してつけっ放しを避け、湿度計を確認しながら加湿器を利用しましょう。
原因４. 室内に観葉植物や水槽を置いている
観葉植物は室内の空気をきれいにしてくれますが、呼吸によって水蒸気も排出するので、換気が不十分な室内にたくさん置くのはNG。
熱帯魚などの水槽も水面から水分が蒸発していきますから、蓋をするなどして、湿度の上昇を防ぎましょう。
結露は窓周りの汚れの原因にもなる、厄介なもの。
窓ガラスの汚れ対策や汚れにくい窓ガラスについては次の記事でご紹介していますので、結露がひどい時に役立ててください。
窓ガラスの結露の放置は危険です！
窓ガラスにできた結露は、日中気温が上がると自然に乾きますが、放置してはいけません。
なぜなら結露の水分とホコリを栄養に、室内にカビやダニが繁殖してしまうから。
カビやダニは次のようなトラブルを引き起こし、住む人の健康を脅かしかねません。
- アトピー性皮膚炎などの肌トラブル
- アレルギー性の喘息や鼻炎
- 頭痛や吐き気などのシックハウス症候群
- 呼吸不全などの肺疾患
- 感染症
カビやダニは室内の空気も汚しますし、壁や床などの建材や使われている接着剤をエサに繁殖域を広げていって、家自体にも大きなダメージを与えてしまいます。
窓ガラスのある部屋の端は空気が動きにくく、カーテンに遮られて冷暖房の熱が届きにくいため、カビやダニにとって格好の繁殖場所。
窓の結露を防いで、大事な健康やお住まいをカビやダニの害から守りましょう。
冬の結露だけでなく、窓から入り込む夏の紫外線も健康に悪影響を与えます。
住宅用窓ガラスのUVカット対策について解説した以下の記事を参考に、あわせて紫外線対策も検討しましょう。
窓ガラスの結露を防ぐ窓リフォームの必要性
窓ガラスについてしまった結露は拭き取るのがベストですが、お部屋の中にあるものや生活を見直しても改善されない場合は、窓の断熱リフォームを検討しましょう。
窓周りの結露を改善するためには、次のようなリフォームが効果的です。
- 窓ガラス自体の断熱性を向上させる ⇒ 断熱ガラスに交換する
- 窓周りの断熱性を向上させる ⇒ 内窓を取り付けて二重窓にする
- サッシの断熱性を向上させる ⇒ プラスティックや樹脂サッシに交換する
結露の程度は生活の仕方だけでなく家族の人数の変化や、お住いの経年劣化によっても変わってきます。
結露のひどさに気が付いたときは、窓リフォームを検討する良いタイミング。
窓のリフォームは生活の質を改善するだけでなく、住まいの劣化を防ぎ、資産価値も向上させます。
長い目で見て費用効果が高いので、積極的に窓の断熱リフォームを検討してください。
窓ガラスの断熱リフォームの必要性や方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
あわせて確認をしておきましょう。